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1.人間は立ちあがった | トップへ戻る | |
人間が立ちあがったことで、肛門は心臓よりも低い位置にきてしまいました。
さらに、肛門の静脈には血液の逆流を防ぐ弁がないので、おしり周辺は血がよどみやすい所なのです。 このように静脈によけいな血液がたまるのをウッ血といい、これが、おしりを壊す最大の理由なのです。 馬や犬などの四足歩行の動物に内痔核という病気はないのです。 |
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2.肛門とはどこなのか? | トップへ戻る | |
おなかの中のあかちゃんが3ヶ月目くらいに、肛門の予定地である個所の皮膚が直腸に向かってへこみ始め、穴があき直腸と連結します。
この継ぎ目に歯状線という境界線ができます。 この歯状線の上は、直腸で、その下が肛門となります。ですから肛門は、人差し指の第一関節くらいまでしかありません。 皮膚がへこんで腸のような形をしているものが肛門だと考えてください。これはおしりの病気を理解する上でとても大切なことです。 |
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3.うんちと肛門 | トップへ戻る | |
うんちは、肛門のすぐ上の直腸に溜まると思っている方は多くありませんか?本当は直腸は空のままで、その先のS状結腸という所に溜まります。 食後などに結腸が動き出すようにできていて(胃結腸反射)、うんちは直腸に送られます。ここでは大脳から「うんち出しちゃダメよ」指令がでて、肛門括約筋を収縮させて"そそう"を防ぎます。 コドモたちは肛門括約筋も条件反射も十分に形成されていないので、ちょっとしたことで"そそう"をしてしまいます。が、これは当たり前のことで叱ってばかりいないでください。心因性の巨大結腸という病気を作る原因になります。 さて、便器に座ると排便開始となります。肛門括約筋が弛緩させれば、うんちは、あっという間に出てしまうはずで、顔が真っ赤になる程腹圧をかけなくても良いのです。 |
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4.たかがおしり、されどおしり | トップへ戻る | |
たかがおしり、されどおしりです。おしりの病気の歴史は古く、ルイ14世も痔瘻をわずらい手術を受けたことは有名な話です。
おしりを悪くするのはあなたです。おしりの健康管理をしないと大変なことになります。おしりにスペアはないのです。 またおしりの治療で大変なことは、おしりの機能を保ちながら(つまり便をするなど)治療しなければいけないということです。 万が一、おしりの病気になっても、なかなか治らないのは、良い治療を受けないことも原因です。 |